しばらく看護師として働くことをやめていたブランク看護師の皆さん。また、復職して現場に戻ろうと思うとかなり大きな不安が付きまといますよね?
でも、せっかく取った「看護師」という国家資格を活かしてまた働いてみたいなぁと思う気持ち捨てきれずにいる方も多いのではないでしょうか?
子育てが落ち着いたり、今のお仕事に少し不満を感じてきたというようなブランク看護師の方に向けて、また看護師として働くために自信が持てるような復職支援を今回はまとめてみました。
ナースセンターの研修や講習会
ブランク看護師に一番おすすめなのが、自分の地域にある看護協会やナースセンターで行われている研修や講習会に参加することです。
ナースセンターではブランクがあって、知識や技術が不安な方に向けて、採血や注射、吸引などの実践的な技術とさらには緊急時の対応などの基本知識などを身につけるための研修や講習会を開催しているのです。
【潜在看護師】都道府県別ナースセンターと2019年復職研修・内容・日程まとめ
しかもそのほとんどは希望して登録をすれば無料で受けることができるので、利用する看護師にとってはとてもありがたい機会ですよね。
まず、ブランク看護師で復職を目指すのであれば、ここからはじめてみるといいでしょう。
そして最近では訪問看護師への復職支援にも力を入れているようで、訪問看護師としての必要な知識スキルの他にも訪問看護ステーションの実習ができるようなカリキュラムもあります。気になる方は自分の地域のセンターへ問い合わせてみましょう。
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民間の研修会やセミナー
ナースステーションの他にも料金はかかりますが、民間の企業や組織がブランクがある看護師に向けて、実技の研修会やなどを開催しています。
最も利用しやすいのは、上記で紹介した自分の地域のナースセンターや看護協会が開催している研修ですが、どうしても開催する回数が少なすぎたり、開催日程が希望に合わなかったりとなかなかスムーズに研修や講習会に参加できないというデメリットもあります。
もし、自分の地域のナースセンターで希望に沿う研修が開催されていなかったり、時期が希望するのとズレてしまってるような方にはこのような有料で受けられる講習会なども検討してみましょう。
エムハンクは全国で開催されている医療スタッフ向けの民営の研修を検索して、希望する場合にはエムハンクのサイトから応募することも可能です。
ナースセンターで希望の研修が見つからなかった方は、この民間の研修も探してみるのもおすすめです。
病院独自の復職支援や臨地実習
病院や施設の中にはナースセンターと共同して研修会や実習などを開催しているところもあり、病院独自のカリキュラムとしてこのような潜在看護師向けの実習を受け入れてくれることもあります。
自分自身が働きたいと思う、病院や施設が決まっているのであれば、そこへ問い合わせてみて、例えば見学や実習などができるのかどうかを確認してみるのもいいでしょう。
復帰をした看護師から成功法を聞く
ブランクがある看護師にとっては最も大きな不安の原因は孤独感です。
看護師から離れていた分、看護や仕事の相談ができる相手もいなく、孤独な戦いとなってしまうため、
「やっぱり自分には無理かな」とネガティブに考えがちゃうんですよね。
しかし現実には10年以上の長いブランクを克服して、また看護師として新たな1歩を一組み始めた潜在看護師さんもたくさんいるんです。
そのような方の成功の秘訣や体験談を聞くことで、あなたもきっと自信が上手でてくるはず。
もし身近にブランクを克服できた方がいるのであれば、そのような方から話を聞くのもいいですし、ナースセンターにはこのようなブランク看護師専用のコミュニティもあるので、そういったサロンのような場所に参加してみるのもオススメです。
あなたの地域のナースセンターを知りたい場合はこちらから。
【潜在看護師】都道府県別ナースセンターと2019年復職研修・内容・日程まとめ
自己学習や自己研鑽
研修や講習会といった他力に頼るのもいいですが、やはり一番は自分自身で知識技術をレベルアップさせていくことが重要です。
研修館や講習会に出たからといって、それだけで復職ができるレベルにまで達するかっていうと絶対にそんなことはあり得ません。
厳しい言い方もしますが、看護師として働くにはブランクを経た分の最新の医療や看護の情報を身につけて、そして忘れてしまっている看護技術のスキルなどをまた取り戻していかなければいけません。
数年程度のブランクであれば「また復帰できるかも」と思いがちですが、たった1年のブランクだけでも医療の現場は大きく変わり、看護として当然の当たり前だったことも今の時代には全く正反対の根拠が述べられているのが現状です。
そしてそのような過去の知識のまま現場に復帰してしまうと、周囲からは知ったかぶりしてる痛いおばさんって言われてしまう可能性も。
例えば、あなたの世代は、もしかしてBLSの基本はABCと習っていませんでしたか?
「まずは何より気道確保」って習っていた方は要注意!
何より今ではC:循環(心マやAEDなど)を先にしなければいけないという当たり前になっていることを知っていますか?
これ私自身が1年の育休の間にガイドラインが変更になって、復帰したときに最も驚いたことの一つでした。こういうことから「自分の知識を信用しすぎること」がいかに危険かというのを実感できますよね。
だからこそ、最新の医療や看護の基礎を新たに学び直すという姿勢が重要なのです。
かなり大変な作業ではありますが、このような本などをや研修会を利用し、効率的に復職に向けて積極的に学んでいくようにしましょう。
看護師で「ブランクが怖い」のは当たり前!その不安を克服するために必要な3つのコツ
復職支援と同時に大事なことは職場選び
ブランクがある看護師にとって、復職への最大の不安はブランクで衰えた知識や技術だと思います。
そこさえ克服できれば、自分はまたどんな職場でも復帰できると思ってしまいそうですが、それはかなり危険な考え方です。
確かに知識技術を習得できれば、今までのようにまた現場でバリバリ仕事ができるかというとそれは大きな間違い。
あなたはきっと新たに家庭を持っていたり、子育て中だったり、さらに年齢を重なて体力なども衰えているはず。自分では「まだいける」と思っても、やはりブランクがあるとなかなか今まで通りバリバリに働けなかったり、実際に現場に出てみると思ってたのと違うということが多々あるんですよね。
また周囲からの見られ方も、「ブランクがある人」という目で見られるということを覚悟しておきましょう。
ですので復職してどのように働きたいかというイメージを持ちながら、知識技術の習得の努力をしながら、未来のイメージに合った職場選びを同時に進めていくということが重要になってきます。
「同時に」っていうのが重要で、まずは「自分の知識技術のスキルアップをしてから」と職場選びを後回しにしてしまうと、復職への自信がついた時になかなか職場が決まらないという事態に陥ってしまいます。
というのもブランク看護師は職場によっては嫌煙されることもあり、ブランクがある人よりは、直近まで働いていた若くて夜勤もできる看護師の方を採用したいと思うのは当然なんですよね。
そのため、ブランク看護師の復職には時間がかかってしまうのです。
だからこそあなたが今復職を考えているのであれば、同時にどのような職場が自分に合っているのかを考え、少しずつ働ける職場を今から探し始めていくということが大切なんです。
職場選びのツールにはナースセンターなどの様々な方法があるので、ぜひこのサイトを参考にしながら少しずつ自分はどんな職場で働きたいのかというイメージを持てるようにしていきましょう。
復職支援と職場探しを並行して自分のペースでまた看護師で働こう
この記事ではブランクがある看護師におすすめの復職支援の紹介と、一緒に職場探しをする必要性についてお伝えしました。
この2つはブランクがある看護師の復職にとって、最重要事項ともいえる重要なミッションなんです。
どちらかが達成できないと、また同じように「看護師は自分にはできない」と潜在看護師になってしまうリスクが高くなってしまうんです。
でも便利なサービスや相談窓口などをうまく活用して、しっかり事前に自分のスキルアップや職場のリサーチをすることで、復職の成功率がぐっと上がります。
ぜひこの2つのポイントを意識して、復職活動にチャレンジしてみてくださいね。