潜在看護師ってなにしてる?看護師を辞めたら幸せなのか聞いてみた

現場を離れて「看護師」という肩書を隠してひっそり生活をしている潜在看護師さんが、潜在中に何をしているのか気になりませんか?

あなたも潜在看護師で、他の潜在看護師が何をしているのか、また看護師の仕事復帰についてどう考えているのか知りたいという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな表に出ない潜在看護師さんの生活と、今後どう考えているのかについてまとめてみました。

潜在看護師の今が知りたい方や、現在ブランク中で仕事復帰が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

ブランクナース(潜在看護師)の数

出典:看護職員の現状と推移 厚生労働省

この表に記載されている通り、H24年時点で潜在看護師は71万人いるとされています。就業している看護師が154万人ということなので、だいたい働いている看護師:潜在看護師=2:1。看護師の3人に1人が離職などで現場を離れて、ひっそりと身を隠して(?)生活しているということになります。

今の日本の看護師事情は、年々看護師の就業者数はおよそ3万人ずつ増加しているとはいえ、今後高齢者の割合が急激に増加していくことが予想され、今後の看護師確保が重要課題となっているのです。

とはいえ潜在看護師として現在生活している人にとって見れば、こんな問題も他人ごと。何より自分自身の生き方や生活が一番大事という方も少なくないと思います。そんな潜在看護師が今何をしているのかを実際の潜在看護師にインタビューをしたり、ネット上などから独自に取材をした結果を紹介してみたいと思います。

看護師として働くことを辞めた理由と潜在看護師の今

では潜在看護師はどのような理由で仕事を辞めて、今何をしているのかその実態を紹介していきたいと思います。

出典:看護職員として退職経験のある者の退職理由 厚生労働省

子育てに専念

潜在看護師の多くはこのグラフが示すように、出産や育児など子供に関する理由で離職した看護師が最も多いという結果に。

私も現在総合病院で勤務していますが、若いナースの大半が寿退社や子供が産まれたことを理由に辞めていき、又戻ってくるっていうことはほとんどありません

同年代のママさんナースに聞いてみると、やはり子供を育てながら独身時代に働いていたようなバリバリの総合病院で夜勤や急性期の看護は難しいと思っている方が多いようです。

また子供を持ってみると、子育ての楽しさややりがいを実感し、今は子育てに専念したいという方が多く、子供が落ち着いたらまた働こうと仕事は二の次に考えている方も多くいます。

ですので潜在看護師だからといって育児中の看護師の場合は今すぐに働きたいというわけではなく、子育てが落ち着いたら、ブランクを乗り越えてまた看護師として復帰したいと思っている方が多いようです。

他の仕事をしている

看護職自体を諦めて一般企業の社員として勤務をしている方もたくさんいます。

このような方の背景には、看護師として働き出した職場で人間関係パワハラなどといったトラブルがきっかけで看護師という生き方を諦めてしまった方が多いようです。

実際に看護師を辞めて今一般企業に勤めている潜在看護師の方は

Aさん
もう病院では絶対に働きたくない。あんなにネチネチした職場で一生過ごすなんて嫌ですね。今は会社の事務員として働いていますが、こっちの方が自分に合っているし、子育てをしながらでも働きやすいと感じています。

とのことでした。

このように、看護師よりも違う職業の方が自分に合っていたと気付く方も多いようで、このような方は看護師へ戻るという選択肢はほとんど考えていないようです。

しかし、中には看護師という職業に未練を残しながら別の職業で働いている方もいます。

 

Bさん
もともと病院で働く看護師さんに憧れて看護師の道を志したのですが、私はもともとおっとりした性格で、プリセプターや先輩方の圧力に負けて病院を辞めてしまいました。「あなたには看護師は向いていない」と言われ、自信をなくしてしまったので、今はアルバイトやパートを掛け持ちしながら過ごしています。

本当は病院で患者さんのすぐそばで看護してみたいと思うけれど、また周りから看護師に向いていないと言われるんじゃないかという不安や、人間関係で嫌な思いをするんだったらこのままでもいいかなと言う気持ちでいます。

このように看護師の憧れを抱きながらも、看護師と資格をいかせずに潜在看護師としてになってしまっている方も現実にはいるのです。

介護中の方

仕事をしていても、親の介護などを理由に離職を余儀なくされ、そのまま潜在看護師となってしまった方もいます。

名前

私は元々病院で夜勤もしていたのですが、親が脳梗塞で倒れ、一緒にがんも見つかり、自宅で介護をすることに決めました。そして看護師も辞めて、介護に専念することにしました。

介護休暇を取得するという選択もありましたが、自分の大切な親をやっぱり別の親をそばで見てあげたいって思いが強く、夜勤も大変な年齢になってきたこともあり、今までの勤めていた病院は退職することにしました。

自宅での介護を約2年ほど続けて去年親が亡くなりましたが、今自宅にいても何もしていない現状を考えるとまた仕事をしてもいいのかなぁと思い始めています。

 

このように両親の介護などで看護師の仕事を離れ、そのまま先生看護師として生活をしていた方もたくさんいます。しかし介護を機に潜在看護師にってしまった方は、40代や50代といった方が多く、体力的にもブランクを乗り越えて仕事復帰をするのは難しいと感じている方も少なくありません。

潜在看護師の多くが思うこと

潜在看護師になってしまう理由はさまざまですが、全ての潜在看護師が1度は看護師として復帰することを考えています。

仕事復帰をするかは別として、自分が今看護師の資格を持っていて、この先資格を生かして仕事をするのか、またはその資格を捨てるかの選択で悩んでいるということは紛れもない事実。

あなたも潜在看護師として今過ごしているなら、自分が持っている看護師の資格をこれからどのように使おうか、またはもう諦めて違う方向へ生きていこうかという人生の選択を考えているのではないでしょうか?

潜在看護師は国家資格の看護師資格を持っているからこそ、このように大きな人生の岐路に立たされる時が来るのです。

また看護師として働きたい潜在看護師の壁

さまざまな潜在看護師の思いがある中で、また看護師として働きたいと思うこともあると思います。

しかしそこには新しい医療の知識や看護技術への不安や、新しい職場に何年もブランクがあった自分が馴染めるかといった悩みなど多くのハードルが立ちはだかります。

そんな潜在看護師が看護師としてまた職場復帰するにあたり、障害となるべき三つの理由を紹介します。

知識や技術の不安

看護師なら誰でも分かると思いますが、医療は1度勉強して終わりではありませんよね?

日々進歩していく医学の知識についていくために、常に学び続けなければいけないのが看護師です。それが何年と放置されてしまった潜在看護師の知識や技術は、今の現代の看護のレベルには追いつくことができないと思うのは当然のことだと思います。

このようなブランク看護師がまた職場へ看護師として復帰するためには、まず今の看護の知識や医療の基本をもう一度学び直さなければいけません。

厳しいようですが、何年もブランクを抱えた状態ではそのまま現場へ復帰することは到底無理な状況なのです。

実際に私は三人の子育てをし、それぞれ一年ほどずつ育休をとり職場へ復帰していますが、このたった一年の期間でさえ医療は大きく変わり、その1年たった1年のブランクを取り戻すのに勉強や技術の習得などの努力が必要でした。

つまりあなたが潜在看護師としてのブランクが大きければ大きいほど、復職のために努力しなければいけないことが増えてくるのです。

これを聞いて諦めるのか、頑張ろうと思うのかはあなた次第。

看護師になってもこの生涯勉強し続ける姿勢は、看護師として生きるためには必要不可欠です。なら今必死に頑張って、また看護師としてやりがいを見つけてみてもいいのではないでしょうか?

少しでも「もう一度頑張ってみようかな」と思う方には、あなたの住んでいる地域のナースセンターや看護協会でブランクを持った潜在看護師向けの技術講習や研修会を開催しています。

【潜在看護師】都道府県別ナースセンターと2019年復職研修・内容・日程まとめ

このような勉強や技術、習得の機会はほとんど無料で参加することができるので、まずは最寄りのナースセンターがどのような潜在看護師向けの授業をしているのかを調べることから始めてみましょう。

現在では潜在看護師を復帰を促進させ、人材を確保させるために、施設や病院、クリニックなどが潜在看護師向けの求人を募集しています。そして中にはブランクがあっても、また知識や技術を習得するためのカリキュラムが整っている施設も少なくありません。

ぜひ、そのような職場を探して潜在看護師として学び直すことができるような職場を選んでみてはいかがでしょうか?

人間関係や職場

潜在看護師になった理由が、職場でのトラブルや人間関係だった場合には、また元看護師として仕事復帰をするにあたり、同じようなトラブルに遭うのではないかという不安はとても大きいと思います。

看護師の世界は女の世界でマウンティングやパワハラなどは日常茶飯事で当然のこと。

この現状に慣れなければ、看護師としては勤められないと思う気持ちもわかりますが、潜在看護師には潜在看護師として働きやすい職場もあるんです。

例えば大きな病院や病棟などの職場では看護師の年齢層や生活環境もバラバラで、看護師の人数も多く、さまざまな価値観が多すぎてパワハラやいじめといったトラブルが起こりやすいといえます。

でも少人数で子育て中の看護師が多いような、クリニックや訪問看護などの職場では、ブランクがあったとしても境遇を理解されやすく、人間関係も良好に保ちやすい傾向があります。

訪問看護はブランクありの潜在看護師でもできる?向いてる人とやりがいとは?

デイサービスはブランク看護師に人気?その理由と復職するための技術の習得法

子育て環境

この記事にも書いてある通り、潜在看護師になる理由で出産や子育てといった、子供が関わるライフイベントが大きな割合を占めています。

つまり子供のために看護師を辞めたという人が割合がとても多いということ。

その様な子供を育てながら、また復職したいというママナースには、子育てとの両立という新たな壁が直面することに・・・

実はこの子育てをしながら働くっていうのは簡単にできそうでもなかなか難しいものなのです。

私も3人の子供を抱えながら仕事へ復帰をし、現役ので総合病院で働いてきましたが、やはり若い世代の看護師との価値観のギャップや上司の子育ての理解の有無によって働きやすさが大きく分かれるということを実感しています。

やはり子供がいるママさんナースには、ママナース向けに適した職場があるということを理解しておかなければいけません。

ママナース向けの職場を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

【ママナースの復帰】子供が何歳になったら?仕事復帰を考える時期と悩みの克服法

まとめ

潜在看護師として看護の現場からは離れている方がどのように今過ごしているのかをまとめてみました。

あなたは今、潜在看護師としてどのように過ごし、どんな風に考えていますか?

多くの潜在看護師は様々な理由で看護の現場から離れてしまいましたが、心は看護から離れていないという方はたくさんいます。

ただこの記事にも書いた通り、知識や技術といった技術面や人間関係などといった環境面、さらには子育てなどの生活面などあらゆるハードルが立ちはだかるために、なかなか職場復帰ができないという現状があります。

私は今、看護師として楽しく働かせてもらっていますが、実際に働きにくさや子育ての大変さを実感したからこそ、この潜在看護師のジレンマがわかるようになりました。

「今すぐに復帰しましょう」とは言いません。でも少しでも看護師にやりがいを感じて憧れがあるのであれば、自分にできることを少しずつ初めてみるのもいいのではないでしょうか?

あなたのような潜在看護師で悩んでいる方はたくさんいます。

ぜひそのような方が集まるコミュニティに参加したり、このサイトを利用して、自分の生き方を見つけてみてください。

潜在看護師の復職支援5つ紹介~2019年最新の研修やセミナーも紹介~

看護師で「ブランクが怖い」のは当たり前!その不安を克服するために必要な3つのコツ

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